【食で拓く未来】自宅で料理教室を開くのに、とっておくといい資格とは?

料理教室で乾杯写真

サステナブル料理研究家、
一般社団法人DRYandPEACE代表理事のサカイ優佳子です。
昨年秋に、料理教室の運営サポートをスタートしました。

自宅での教室開催に、資格や届けは必要?

自宅で料理教室を始めたのは、今は27歳の娘が3歳の時でした。
全くの未経験、資格もなし。
あえていうなら、NHKの料理コンクールに2年連続入賞したことくらいでしょうか。

生後4ヶ月の時に重度のアレルギーが発覚した娘のために仕事を辞めて専業主婦になり、
手伝ってもらえる人は誰もいない状況の中、育児ノイローゼ寸前。
そこからどうにか立ち直って海外子連れホームステイを開始。
料理を学んだと言えば、いろいろな家庭やホテルの厨房に入り込んでは
一緒に料理をしたり見せてもらったりしたことくらいでした。

教室を開くにあたって保健所に電話して問い合わせてみましたが、
「食中毒などにはくれぐれも注意してくださいね。自宅での教室には特に届けはいりませんよ」
とのことでした。

料理教室には、資格も届けも、許可もいらないということになります。

知らない間に事前準備になっていたこと

ただ、私の場合は、専業主婦をしていた3年の間に、
地元の母親たちが我が家に集まって幼稚園情報を集めて発信するなどの作業をする中で、
「残りものがほとんどだけど、昼食べる?」
などと料理を食べてもらっていたことが、実は大きかったなと今になると思います。

NHKの料理コンクールの受賞を知って、彼女たちから
「教室をやってくれたら生徒さん集めるから」と応援してもらい、
料理教室を始めることができたのはラッキーでした。

当時はメールがせいぜい、ブログもない、自分でホームページを持っている人も少ない時代でしたが、
今なら、日々の食事の写真をSNSにアップするなどしてファンを増やしておき、
早めの告知をすることで、いいスタートを切れるのではないでしょうか。

自分の料理の特徴、強みは何かを知る

あ、でも、第一回目は今も覚えていますが、たった一名の参加。
それも、友人の紹介で、初めてお目にかかる方でした。

グアカモーレ(メキシコのアボカドディップ)を作ったところ、
当時はまだアボカドが珍しかったからか、口に入れた途端に
「ごめんなさい、これは食べられない」
と出されてしまってショックを受けたものでした。

でも、自分が作る料理は、まだ日本で知られていないものがほとんどだから、
そういう料理を求めている人もいるはず
と自分を納得させつつ、2回目に臨んだのを覚えています。

当時の私は、
「小さな子連れではレストランに行くこともままならない。
子連れのお母さんたちが、料理を習うのではなく、食べに来る、でもいい。」
そんな思いでやっていたのでした。
だから、当時まだちょっと手に入りにくいかもしれない食材もあえて使い、
普通の家庭やファミレスなどでは食べることができない料理を作ろうと思ったのです。
そして、それは、仕事や旅行で世界を食べ歩いてきた私の料理の特徴であり、強みでもありました。

ありがたいことに、その後、多い時には月にのべ100名を超える人が集まってくれる教室になりました。

取っておいた方が良いと思う資格

あ、でも一つ、これはとっておいたほうがいいなと思う資格はあります。

「食品衛生責任者」→ 東京の場合はこちら
1日の講習で取れます。
資格を持つ必要があるというよりは、事故を起こさないために、その学びの内容を知っておくべきだなと思います。

参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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