【日々の食】チーズフォンデュを作りながら考えたこと

チーズフォンデュ

久しぶりにお気に入りのパン屋さんに出かけて、バゲットとライ麦パンを買ったので、チーズフォンデュを作りました。

簡単に夕飯を済ませたい時の我が家の定番メニューです。
これにサラダをつければもう十分ご馳走気分。

ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。

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1 チーズフォンデュのざっくり作り方


ナチュラルチーズを好みで使えば良いのですが、ウチの定番は、エメンタールとグリュエールを半々。
でも今回、グリュエールがあまりに高かったので、ニュージーランド産のストロングチェダーなるものに変更。

2人分で250g程度。

これをフードプロセッサーでが〜っと細かくします(チーズグレイダーでおろしても)。
にんにくの切り口をお鍋に擦り付けて、にんにくの香りを移します。
この程度のほのかなにんにくの香りがちょうどいい感じなんです。

鍋にチーズを入れたら、米粉大さじ1くらいを入れてかき混ぜてから、
白ワインをドボドボ(お好きなだけどうぞ。多少分量が多くてもアルコールが苦手でなければ問題なしです。)。

200mlくらいでしょうか。

レモン汁少々。ゆずでもOK。
あればナツメグパウダーを少々。
これをよく混ぜてからはじめて火にかけます。

あとは、中弱火でちゃんと溶かして、最後にキルシュワッサー(さくらんぼのリキュール)をたら〜りとかけて一混ぜして出来上がりです。

2 チーズの関税と千葉のチーズ


日欧EPAが発効して、関税率30%にもなるヨーロッパからのチーズが安くなるのかなと思いきや、全く安くなった実感がありません。

ワインは即時関税撤廃になりましたが、チーズについては2033年に完全撤廃になるまで段階的にとのこと。

案外知られていませんが、千葉は酪農発祥の地。
嶺岡豆腐という料理が江戸時代の料理書にあるのですが、牛乳を使った豆腐。
千葉の嶺岡が酪農発祥の地とされていることからこの名前になっているのだとか。

千葉を訪れるとチーズ工房に立ち寄り、気づけばここのところ、海外のチーズを買う機会がめっきり減っていました。いすみ市と隣の大多喜とで5軒かな?あるんですよ、チーズ工房が。そして、どこも個性的。

チーズフォンデュ、とっても美味しくできたのですが、千葉のいすみ市のチーズ工房IKAGAWAの「ムチュリ」で作ったらめちゃくちゃ美味しいだろうな〜などと考えていた私。そのうち作ります。

この工房、「スイスで行われる草のみの酪農を手本に、自分たちで育てた草のみを食べさせており、自給飼料100%」、ジャージー牛を数頭飼っているだけ(私が以前お話を伺った時は3頭。その後2頭になったという噂も)。

農水省が勧める酪農スタートパック?だと7〜8000万の初期投資が必要(借金ですよね)という話もある中、こういう形の工房があるのはステキだなあと思うのです。

いすみチーズ工房ikagawa

2033年完全撤廃までに、日本のチーズ工房さんたちが、海外のチーズが入ってきても負けないように頑張って欲しい!
そんなこともまた感じたチーズフォンデュの一夜でした。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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