「乾物って栄養満点で、現代人の救世主?」

zoomコラボセミナーの様子

サステナブル料理研究家、一般社団法人DRYandPEACE代表理事のサカイ優佳子です。
2011年からは特に、現代のライフスタイルに合わせた乾物の活用法の研究、発信に力を入れています。

食品ロス削減、省エネ、もしもの時の備えになり、そして意外かもしれませんが、料理を時短にしてくれるのが乾物
いいことだらけの乾物を、ふだんの食卓に取り入れる方法を、このブログでもいろいろお伝えしています。

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乾物ってこんなに簡単!日々の料理を手軽に美味しく

なぜ乾物?について、インタビューを受けました。
20分ほどの動画です。ご覧いただけたら嬉しいです。
Re・rise News

サカイ優佳子

株式会社モアナチュラル代表、ホメオパス・自然療法家の藤川由紀さんが企画された「免疫アップの栄養実践セミナー」で、乾物料理をご紹介する機会をいただきました。

由紀さんの集客力のおかげで、リアルタイムで20名超、ビデオ収録での受講を含めると50名以上の方にご参加いただくことになりました。

分子栄養学を学んでもいる由紀さんからの講義では、私たちの食環境について、改めて考えさせられるものがありました。

そんなコラボセミナーの様子を、ご紹介しますね。

藤川由紀さんとのコラボセミナー

ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。

standFM 「サカイ優佳子の 食卓で世界旅行

目次
1 ほうれんそうの鉄分が1/6に?
2 「乾物って栄養満点で、現代人の救世主!」
3 一緒に料理してくれた方も!
4 乾物の可能性を広げる

1 ほうれんそうの鉄分が1/6に?

ホメオパス藤川由紀さんの講座

zoomを使っての講座でした

由紀さんは、ホメオパスとしてのお仕事の中で、そもそも基礎的な免疫力が備わっていないと、「レメディ」をとったとしても効果が薄いと感じてきたのだそうです。

*ホメオパシーとは何かについては、一般社団法人日本ホメオパシー医学会のHPをご参照ください。

ホメオパシーは、レメディをとることで免疫力を「アップ」させ、病気や体調不良を改善していくものなので、「アップ」させる免疫力のベースとなるものがないと「アップ」しようがないのだそうです。

そんなことから、由紀さんは食の大切さを認識し、分子栄養学も学んできたといいます。

「土壌が劣化している」、「野菜に含まれる栄養が減っている」と耳にすることも多いのですが、由紀さんが見せてくれた日本食品標準成分表(文部科学省)のデータから作られた表の数字に、改めて愕然としました。

例えば、鉄分が多いと認識されているほうれんそう。

1950年のものと2010年のものを比較すると、その鉄分はなんと1/6以下にまで減っているというのです。

他にもいくつかの野菜を例にして、ミネラルやビタミン含有量がどれほど変わったのかを見ると、なぜこうなったのか、どうしたら良いのかと考えてしまいます。

2 「乾物って栄養満点で、現代人の救世主!」

「乾物マジックレシピ」を手にする藤川由紀さん

「乾物マジックレシピ」を手にする藤川由紀さん

由紀さんは、分子栄養学を学ぶ中で、

  1. 乾物には、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミンDなどの栄養が豊富に含まれていること
  2. 乾物は、腸内の有用菌の餌になる食物繊維がたっぷり含まれていること

に気づき、「乾物って栄養満点で、現代人の救世主!」と思い、積極的に取るべきだと考えるようになったのだと言います。

とはいえ、乾物はなかなか日々の食事の中でとりにくいし、例えば「煮干しは最高!」と思うものの、たくさん食べるにも限界がある、、、と思ってきたのだそうです。

そんなことから、私のビデオ講座(まずは煮干し編からというので、実は驚いたのですが)を受講してくれ、さらにはDRYandPEACEの著書「乾物マジックレシピ」(山と渓谷社 2018)をみて、いくつもの料理を、実際に作ってみてくれていたのです。

3 一緒に料理してくれた方も!

乾物料理4品プラスα

セミナーでご紹介した料理4種プラスα

そんなことから実現したセミナーでご紹介したのは、「乾物マジックレシピ」に掲載されている、こんな料理でした。

ダシがら煮干しのバーニャカウダ
煎り大豆のサラダ
花切り大根、高野豆腐と干し椎茸のグリーンカレー
ナッツライス添え(おまけ)
干し人参と棒寒天のサラダ
だしガラ煮干しのバーニャカウダ

ダシをとった後の煮干しを使って作るバーニャカウダ

煎り大豆のヨーグルト戻しサラダ

煎り大豆をヨーグルトで戻してからりんごやきゅうりと和えて

乾物グリーンカレーとナッツライス

干し大根、干し椎茸などの乾物がたっぷり入ったグリーンカレーとナッツライス

にんじんと棒寒天のオレンジ風味サラダ

干しにんじんと棒寒天のオレンジ風味サラダ。洋酒を少したらせば大人のデザートにも

zoomでつないでいたので、一緒に料理してくれた方もいらっしゃいました。

素敵に盛り付けしていただいて、嬉しい!

zoomでつないで作ってくれた乾物料理

こちらは由紀さん。「一口食べちゃった!」の後の写真です

zoom参加の方が作ってくれた乾物料理

海外在住の方も同時に作ってくれました

由紀さんからは、「グリーンカレーと寒天のサラダは、今日初めて作ったのだけど、これまた感動のおいしさと簡単さ!」とのご感想をいただきました。

また、参加者の方から、「乾物はあまり活用できていなかったけれど、今日ご紹介いただいたお料理は、栄養満点で、しかも簡単❗️ もっと早く知れたらよかったのに!と思いました。」というご感想が、早速由紀さんの元に届いたそうです。

嬉しい!

4 乾物の可能性を広げる

私は栄養士ではないので、栄養のことについては普段特に強調して話したり書いたりはしていません。

ただ、今まで著書を監修していただいた管理栄養士さんたちも、また今回は分子栄養学という観点でお話いただいた由紀さんも、乾物に含まれるミネラル、ビタミン(一部減少するものもありますが)、食物繊維に注目しています。

ここ数年で注目されるようになったものに、例えば高野豆腐に含まれるレジスタントプロテインがあります。

由紀さんもセミナーの中で少し触れていました。

レジスタントプロテインとは、体の中で食物繊維と同じような働きをするタンパク質のことをいいます。

今まで、ともすれば古くさいものと片付けられて、あまり注目されてこなかった乾物に研究の手が入ることで、こうした新しい価値がさらに発見されていくかもしれません。

私の役割は、そんな乾物を、今のライフスタイルの中で活用しやすく、手軽で美味しいレシピをどんどん開発し、発信していくことだなと改めて感じたセミナーでした。

たくさんの方々にお伝えする機会を頂戴した藤川由紀さんに、改めて感謝。

もっともっと、伝えていけるようにがんばります!

由紀さんも、ブログでこのセミナーをご紹介くださっています。
【セミナー報告】免疫アップの栄養実践セミナー、美味しい時間♡

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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