もしもの時もあると安心!干し野菜作りの方法をざっくりまとめてみました

先日、友人に会った時、「ゆかちゃんに教えてもらって野菜を干し始めたんだけど、あんなに簡単に干せちゃうってびっくり」と言われました。

関東では空気が乾いてくる秋から冬は、干し野菜作りに最適な季節。

(雪国では、湿気があるし凍ってしまうということもありますが、乾燥している家の中で干せばOKです)

屋外ではもちろんのこと、室内でも干すことができます。

ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。

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1 野菜を干すメリット

野菜を干すメリットは、

「野菜をあれこれ食べたいけれど、あれこれ買うと食べきれないで腐らせてしまう」という事態を回避できること。

これによって、

  • 家計に優しい
  • 栄養摂取の改善
  • 災害時、冷蔵庫が使えなくても保存できる野菜が手元にある安心
  • 買い物回数を減らせる
  • 使いたいときにパパッと包丁いらずで料理ができて時短

など個人の暮らしにいいだけでなく、

  • 家庭からの食品ロス削減に
  • ゴミ収集に関わる経費や労働力、CO2の削減に

など、環境にも良いのです。

2 手間がかかる?〜いえいえ、切って並べるだけです

干し野菜の基本は、切って重ならないように並べるだけ。

バリエーションとして、

  • アクの強い野菜は水につけるなどしてアクを抜いてから干す
  • 葉物や果菜はさっと茹でてから干す

があります。

薄く、細くきる方がはやく乾き、失敗しにくいです。

3 家にある道具で作れます。ちょっとした小物もあれば便利

包丁だけでもいいですが、以下のものがあると便利です。

  • 皮をむくためのピーラー
  • 千切りピーラー

切り干し大根のように千切りにしたいなら、千切りピーラー、きんぴらピーラーなどと呼ばれるものが便利です。

セリアなど百均にも売られています(写真右。左はタイで買ったソムタム用のピーラー)。シリシリ器などでも。

千切りピーラー

千切りピーラー。オレンジのものはタイで買ったソムタム用ピーラー。白いのはセリアで買ったもの。

野菜を干す

ざるやオーブン用の網、揚げ物用のバットなどで干すことができます

干すためには、上の写真にあるように、ざるや、オーブンの焼き網や揚げ物をするときのバットなどが使えます。

また百均や300円ショップなどで、何段かに別れた吊るすタイプのネットも売られています(写真下)。

外に干す時に落ち葉などが降りかかったり、干して軽くなった野菜がざるごと風に煽られて飛ばされたりという事態を防げます。

野菜を干すネット

300円ショップで買った干し網


4 どんな野菜でも干せるの?

ほとんどの野菜が干せます。

ただ、トマトなど水分の多い野菜は難易度が高いので、初めての場合は、大根、人参、ごぼう、きのこ類など比較的水分量が少ないものから始めるのをお勧めします。

果物も干せます。

ただ、例えばアボカドとかバナナなどのように「粘度」が高いものは、水分が蒸散しにくく、干し上がる前に腐ってしまうので厳しいです。


5 保存するときは、密閉しない

半ぼし状態のものも美味しいのですが、保存を考えるなら、カラカラになるまで干します。

天候と野菜の種類にもよりますが、一般的には5日から1週間程度。

保存は、紙箱、木箱、紙袋など通気性のいいものに入れるのがお勧めです。

どうしても乾きムラはあるので、密封することで湿気が周り、カビてしまう可能性が高くなるためです。

密封したい場合は乾燥剤を入れてください。

干し野菜を保存

いろいろな干し野菜があれば、手軽に料理ができるし、もしもの時も安心です

下の写真はある方の保存方法。窓が開いた紙袋なのでなかが見えていいですよね。

プレゼントしても喜ばれそうな可愛さです。

紙袋で乾物保存

百均で買った窓付きの袋に入れて。中が見えるのもいいですね(友人提供)

6 どう使うの?

薄切り、千切りにして乾かした野菜は、お味噌汁やスープなどの汁物には、戻さずそのまま入れて使うことができます。

カレーにも合いますよ。

炊き込みご飯にも、ちょっと多めの水加減にすればそのまま入れて炊き上げることができます。

写真は、干した赤大根のみぞれ和え。

酢が加わることで綺麗な赤に。

干した赤大根のみぞれ和え

赤大根を干したものでみぞれ和えに。色が鮮やかです。

こんな風にして器ごとプレゼントしても。

この器に二杯分の水と一緒にコトコト煮出せば美味しいスープに。

スープ用乾物セットをプレゼント

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自家製干し野菜の他に、桜海老と切り昆布、打ち豆を入れて(打ち豆についてはこちらの記事をご覧ください)。

野菜を干すって、意外と簡単なんですよ!

ぜひ試してみてくださいね。

より詳しくは、オンデマンド講座で、野菜ごとの上手な干し方のポイントや、失敗しないためのヒントなどをしっかり解説しています。

一度購入するといつでも何度でも学習できます。詳細はこちらから。

野菜を干して自家製乾物に

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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