乾物をトマトジュースで戻したらイタリアン?

オンラインで開催している10回連続の「乾物マジックマスター講座」、先日は第7回でした。

第7回のテーマは、「乾物で、イタリア!」。

乾物って、和食だけと思っていたらもったいないんですよ〜!

サステナブル料理研究家、一般社団法人DRYandPEACE代表理事のサカイ優佳子です。
2011年からは特に、現代のライフスタイルに合わせた乾物の活用法の研究、発信に力を入れています。

食品ロス削減、省エネ、もしもの時の備えになり、そして意外かもしれませんが、料理を時短にしてくれるのが乾物
いいことだらけの乾物を、ふだんの食卓に取り入れる方法を、このブログでもいろいろお伝えしています。

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なぜ乾物?について、インタビューを受けました。
20分ほどの動画です。ご覧いただけたら嬉しいです。
Re・rise News

サカイ優佳子

 

ほぼ同じ内容の音声配信は、こちらでお聴きいただけます。

standFM 「サカイ優佳子の 食卓で世界旅行

1 11の乾物を縦横無尽に使った42のレシピ

リアルタイムで参加できない方は、あとでビデオ受講していただいています。講座と同時進行で料理してくれる方も多いのです。

2018年に山と渓谷社さんから出した「乾物マジックレシピ」という本をテキストに、11の乾物を縦横無尽に使った42のレシピ全てを、著者自ら作りながら解説してしまうというのが、この「乾物マジックマスター講座」です。

第7回の乾物で、イタリア!の内容はこんなメニューでした。

トマトジュースで戻した煮干しのハーブ焼き

トマトジュースで戻した高野豆腐のチーズ焼き

トマトジュースで戻した干し椎茸の生ハムチーズ焼き

わかめとカシューナッツのリゾット

 

 

2 乾物をトマトジュースで戻したら

煮干しをトマトジュースで戻すと、ふっくらしっとり柔らかくなります。

干し椎茸は、傘のなかまでトマトジュースが回るように留意して戻します。

高野豆腐も、トマトジュースに全部が浸るように。

水で戻すのではなく、トマトジュースで戻すというのが、今回のポイントです。

乾物は水(あるいはお湯で)戻すと思っている方が多いのですが、鶏ガラスープや昆布水、ヨーグルトや豆腐!など、水気のあるものであればなんでも戻すことができます。

もしもの時には、例えば缶詰の汁でも戻すことができるんです。

固形分が多いもので戻す場合は、水戻しより時間がかかりますが、水で戻してから味付けするより味が染み込んで、料理がぐっと美味しくなります。

作ってくださった方から、こんなコメントが届きました。

煮干しのハーブ焼き、旦那の夜勤弁当に入れたら、美味しいからゆっくり家で食べたいと言われました💦

椎茸のプリプリ食感と旨味がたまりませんでした😍

トマトとチーズ好きな1歳の息子がモリモリ食べていました!

栄養たっぷりの高野豆腐ですが、煮物とかだと子供が食べないので有り難いレシピです😆

3 「わかめのレパートリーがこんなに増えるなんて!」

わかめとカシューナッツのリゾット。わかめの香りが広がり、カシューナッツはほっくりした食感になって美味しいのです。

この本の中では、上にも書いたように、11の乾物を縦横無尽に使っています。

実は、1〜8回までで、わかめの登場回数はすでに7回になりました。

わかめの天ぷら

わかめ入り卵焼き(卵液で戻す)

白身魚のわかめ蒸し(生クリームやマスタードで調味するフランス風)

油麩と棒寒天、わかめの酢の物

わかめと棒寒天のライタ(インド風ヨーグルトサラダ)

豆腐のわかめヨーグルトソース

そして今回の、わかめとカシューナッツのリゾットです。

 

一つの乾物について、このくらい応用レシピがあれば、「ローリングストック」も十分可能なのではないでしょうか。

そんな思いもあって、使い回すレシピを作っています。

わかめの天ぷらは、磯の香りがいっぱい

鍋一つで手軽に作れるフランス風の魚料理です

わかめのライタの爽やかさは、朝ごはんにもおすすめです

4 乾物を普段から使いこなすことは、食の防災訓練

「いつも」と「もしも」、どちらのフェーズ(局面)でも使えるモノやサービスが増えれば、意識しなくても自然に備えることができるとの考え方を「フェーズフリー」といいます。

乾物は、フェーズフリーな食材。

でもそのためには、普段から使いこなしていること、基礎的な知識が頭に入っていることが必要になります。

非常食だけではなく、乾物をプラスするメリットは、何よりも食材のバリエーションの幅広さにあると考えています。

食材のバリエーションがあるということは、栄養面でのバリエーションもあるということになります。

自分や家族の好みや状況にあった乾物を、普段から使いこなすことによって、いつもも、もしもも慌てずに食卓を調えることができるようになる人が増えることを願って、今日もまた乾物レシピを考えます!

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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