映画「プラスチックの海」ぜひ観て欲しい!

プラスチックの海

映画「プラスチックの海」をみてきました。

プラスチック問題については、それなりに関心を持って、本やらネット記事などを読んできましたが、この映像はショックでした。
(ネタバレもあり、ですが、文章で読むのと、動画で見るのとでは違うとも思います。自己判断でお読みください)

ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。

目次
1 「プラスチックの海」はどんな映画?
2 ではどうしたら?
<おまけ>水が補給できる場所が検索できるアプリのこと


1  「プラスチックの海」はどんな映画?


幼い頃から海で遊び、シロナガスクジラに憧れたジャーナリストが、スリランカ沖で、ピグミー・シロナガスクジラを取材しているときに、油が浮かび、たくさんのプラスチックが浮遊していることに衝撃を受けたところから話が始まります。

それをきっかけに、世界各地の研究家たちを訪ね、話を聞き、現場をみて回って撮影したドキュメンタリーです。

海鳥のお腹の中から234個のプラスチックが出てくる場面、漁具が首に絡まって動けなくなっているアシカ、お腹にプラスチックが溜まって重くなって飛べなくなってしまう海鳥やうまく泳げなくなってしまったウミガメ。

海鳥の胃の中に水を大量に入れて無理やり吐かせたら、1kg近いプラスチックが出てきた場面は衝撃でした。

マイクロプラスチック(紫外線や波などによって小さな破片になったプラスチック)を食べてしまう魚たちを食べるイルカの体内に、プラスチックを柔らかくするために使われるフタル酸エステルが検出されることは、食物連鎖の中で、プラスチックが私たち人の体の中にも取り込まれていく可能性を示唆しています。

マイクロプラスチックの細かい凹凸に、海底に沈殿していた有害物質が吸着されてしまうことも問題になっています。

小さな島国ツバル(これは衝撃でした)やフィリピンのゴミ問題、プラスチックを燃やすことによって生じる有毒ガスのこと、海底1600mで見つかるペットボトル。

そして、時折挿入される、「この映画を見はじめてからの時間に、世界で捨てられるプラスチックの量」という数字に、「これはまずいでしょ」と心底思わされます。


2 ではどうしたら?


いつもは水筒を持って歩いているのに、たまたま持って出るのを忘れてペットボトルの水を買って持っていた、その日の私。
この映画が始まってから、ペットボトルの水をカバンに入れながら鑑賞していることで落ち着かない気分を味わいました。
自分も小さいながら、その状況に加担しているという意識で。

週に一回のプラゴミ回収の日には、本当にたくさんのゴミが出て、自分でも驚きます。
横浜市は随分前、中田市長の時にゴミ分別をはじめましたが、そのとき一番驚いたのがプラごみの量でした。
可視化することは大事ですね。

スーパーで買い物をしていると、プラスチックなしにすることは無理。
また、エコバッグを持ち歩き買い物袋はもらわないようになっても、ゴミを出すのにプラスチックの袋は必要で買ってしまいます。

カフェでストローは使わないなど、不要なものは不要と伝える、リサイクルできるものはそのサイクルに載せる、ペットボトル飲料は出来るだけ買わない(水筒を持ち歩く)、といった、すぐにできる小さなことをまずはちゃんとしていくことを改めて心がけたいと思います。

映画の中でも紹介されていましたが、プラスチックを有害成分を排出することなく再生可能な粉にする技術が紹介されていました。
日本でも日本環境設計(株)のような会社があります。
こういう技術が広がることにも期待しています。
行動するためにはまずは知ること、というわけで、この映画、一人でも多くの人に観ていただきたいと思います。


<おまけ>水が補給できる場所が検索できるアプリ

娘が長く住んでいた中国では、街のどこでもお湯をもらえるので、水筒にティーバッグを入れておけば、いつでもお茶が飲める状況なのだそうです。日本に戻ってきてその不便さに、だから娘はよく文句をいっていた時期がありました。

お湯ではないですが、水を補給できる場所が検索できるアプリのご紹介もしておきますね。

mymizu 詳細はこちらから
水ーMUJI Life 詳細はこちらから

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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