ウチの定番フルーツ料理あれこれ。江戸時代の料理も?

はじき葡萄

先日、「サカイさんの料理ですごく驚いたのは、苺のリゾット」とのお言葉をいただきました。

甘いの?美味しいの?なにそれ?と思う方が大半と思われますが、召し上がった方々、みなさん大絶賛なんです。

我が家には、フルーツの定番料理が、実は結構あります。

今回は秋のフルーツ料理をいくつかご紹介します。

音声でもお伝えしています。こちらからどうぞ。

目次
1 江戸時代の料理書にある「はじき葡萄」
2 ブルーチーズと洋梨のサラダ
3 発想豊かにフルーツを料理に


1 江戸時代の料理書にある「はじき葡萄」


日本では、フルーツを料理に活かすということがあまりされていないように思います。
でも実は、江戸時代の料理書には、例えば「はじき葡萄」なる料理が紹介されています。

これは、一度作ってみて、その見た目の美しさと、簡単な上にさっぱり美味しい味わいで我が家の定番料理に仲間入りしたもの。
お客様にも前菜としてお出しすると、好評です。

はじき葡萄は、江戸時代1822年に、八百善という料亭の店主 栗山善四郎が書いた「江戸流行料理通」(通称「料理通」)という本のなかに紹介されています。

皮を剥いたぶどうと大根おろし、菊の花を合わせ、酢醤油と柑橘の汁で調味というもの。
江戸時代の料亭料理。斬新さに驚きますよね。


2 ブルーチーズと洋梨のサラダ


こちらは、昨年アメリカの友人の息子夫婦が新婚旅行で日本に来た際に一緒に出かけた店で供されて、すっかり気に入ってしまったもの。すでに我が家の定番料理に仲間入りです。

洋梨を一口大に切って、ゴルゴンゾーラチーズを崩して散らし、オリーブオイルをかけたものでした。
私は、それに、ホワイトバルサミコ酢をかけています。
これは、日本の梨や、柿、桃、メロン、りんごなどでも美味しいです。
ぜひ、試してみてくださいね。

そして、このブルーチーズとフルーツの組み合わせで、オーブン焼きにするのもまた美味しいです。
味付けなしでもおいしい。
イチジクも合います。

3 発想豊かにフルーツを料理に


酢豚にパイナップルや苺を入れる、セロリとりんごのサラダ、生ハムメロン、キウイとホタテのカルパッチョなど、今や定番化しているフルーツを加えた料理もありますよね。
でもきっと最初は「え?」と、ちょっと引き気味の驚きとともに迎えられたのではないでしょうか。
焼肉のたれや、市販のソースに隠し味としてりんごが入っているのはもう普通のこと。

料理って、「これはだめ」「あれはだめ」ではなく、「これもいい」「あれも美味しい」と発想を広げていけるのが魅力。
フルーツを使った料理もぜひ楽しんでみてくださいね〜。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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