庭のレモングラスで納豆を作ってみました

レモングラスで作った納豆

2023年10月5日加筆修正

2020年11月2日、「幻のアフリカ納豆を追え!そして現れた<サピエンス納豆>」発売を記念しての、著者の高野秀行さんと、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんの対談をオンラインで視聴しました。

高野さんの著書は大好きで、「謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>」も、とても面白く読みました。その続編というべきこの本についての二人の対談となれば、もう〜マニアックな話題もたくさん出てきて、ほんとうに楽しかったのです。

2020年11月10日初出

高野秀行×小倉ヒラク納豆対談 乾物クイズに挑戦

で、そんなお二人の対談から刺激をいただき、前から作ってみたかったレモングラス納豆に挑戦してみることにしました。

1 大豆を蒸す

初めての試みなので失敗するのも嫌だな〜と大豆100gを使うことにしました。

ネットなどで調べてみると、大豆は茹でるのではなく、蒸すとするものが多かったので、蒸すことに。

普通は、大豆を水に浸けて一晩置いてから蒸す、が正解なのでしょうが、普段大豆を茹でる時、以下のようにしているので、それで多少は時間の短縮になるかなと実験です。
(普通の人はここでまで実験しないで、まずは戻してから蒸すという正統派で良いと思います。)

加熱時間を短くして大豆を茹でる方法

私が普段豆を茹でるときは、水と豆を鍋に入れて沸騰させ、そのまま保温できる状態にして8時間放置します。

スロークッカーがあるのでそれを使いますが、炊飯器やシャトルシェフなどの調理器、あるいは土鍋などの保温性のいい鍋に入れて湯たんぽなどとともにぐるぐる巻きにするのでも、大丈夫です。

加熱時間を短くして大豆を蒸してみました

  1. 上記と同様に、豆と水を一緒に入れて沸騰させたら、お湯と大豆を分離します。
  2. スロークッカーにグラグラ沸騰したお湯を入れ、耐熱コップをそこに沈めてざるを噛ませて蒸します。
  3. 朝仕込んで夕方には蒸しあがっていました。

一般的には、大豆を7〜8時間浸水してから、蒸し器で1時間ほど蒸すことになると思います。

納豆になると大豆が少し硬くなるので、自分が欲しい食感より少し柔らかめに蒸すようにと注意する記事を見つけました。

ただ、せっかちな私は寝る前に仕込みたい!と、指で潰れるくらいにはなっていたので、そこで蒸し終了にしました。

2 レモングラスには枯草菌が多い?

納豆菌は枯草菌(コソウキン)の一種です。

公益財団法人東洋食品研究所のHPによれば、枯草菌には以下のような特徴があるのだそうです。

自然界では土壌や淡水、海水に広く分布しており、穀物や稲藁、食品などからも分離されます。芽胞(胞子)と呼ばれる耐久細胞を形成する代表的な細菌で、芽胞は通常の細胞よりも高温や乾燥、殺菌剤、紫外線などに対する抵抗力が高く、長期間生存することができます。

レモングラスが庭で大きく育っていることから、レモングラスはイネ科で、枯草菌が多いと聞いていたこともあり、いつか納豆作りに挑戦してみたいと思っていました。

庭で大きく育ったレモングラス

枯草菌は煮沸消毒しても死なないとのことなので、レモングラスを鍋に入る大きさに切って、グラグラ沸かした鍋の中で30秒ほど煮沸。

ざるにあげて自然乾燥させておきました。

3 大豆とレモングラスを合わせて保温

1の大豆とレモングラスを大きめのジップロックに入れて口を閉じ、定温調理器で45度に温度調整したお湯で湯煎します。

鍋の蓋を乗せて湯の中に大豆&レモングラスを沈めます。

電気でやるわけで、ガス台に置く必要も、鍋である必要もないことに後から気づきましたw。

定温調理器で納豆を仕込む

ヨーグルトメーカーでも納豆作りはできます。

ただ、納豆菌は強いので、それ専用にしないと他のものが作れなくなるとのことで、使用を避けました。

ちなみに45度に設定したのは、ヨーグルトメーカーに付属のマニュアルに掲載されている納豆作りのレシピがそうなっていたためです。

4 納豆が出来上がり!

24〜48時間おくと良いとされるようです。

24時間保温してもまだちょっと足りないように感じたので、もう12時間プラス。

36時間保温してみました。

作業を始めた日の朝から数えると、48時間で納豆が出来上がりました!

朝起きて袋の中をみたら、ちゃ〜んと糸を引いている納豆くんに感激です。

保温36時間後のレモングラス納豆 レモングラスで作った納豆

5 食べてみたら

早速食べてみました。

よくかき混ぜて、醤油と辛子、のいつものパターンで。

ネギなどの薬味は入れず。

レモングラス納豆

レモングラスはかなり香りが強いハーブだと思うのですが、それほど強い香りが付いているわけではなく、言われないで食べたらわからない人もいるのではないでしょうか。

ただ、醤油などを入れz食べると、ちゃんとレモングラスの香りがわかります。

硬めの納豆になりましたが、豆の存在感が感じられて美味(自分で作るとなんでも美味しいw)。

柔らかめが好みの人は大豆がしっかり柔らかくなるまで、長めに蒸すといいのでしょう。

庭のレモングラスで納豆ができちゃったのは嬉しい!

また作ろうと思います。

レモングラス納豆を作ってみたい人いたら、一緒に作るのも楽しそう。

作ってみたい人いるかしら?

高野さんの著書と、高野さん×小倉さんの対談がきっかけで、楽しい体験ができました。

どの本もオススメ!

 

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    ABOUTこの記事をかいた人

    サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
    東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

    食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
    料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

    料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

    著書14冊。メディア出演多数。

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