オンラインでの料理教室も増えてきましたね。
私は、2019年秋から、部分的にオンライン講座を取り入れてきました。
これからも継続していくつもりでいます。
目次
1 オンラン講座を始めたきっかけ
2 オンライン開催の5つのメリット
3 オンライン開催の2つのデメリット
4 ネットの世界は加速していく
5 オンラインで料理教室を始めたい方へ
1 まずは、オンライン講座を始めたきっかけについて
乾物防災食講座を、地方在住の方からのリクエストに応じる形で2019年の半ばに初めて実施。
その後、数回開催しており、ご好評をいただいています。
乾物料理教室については、コロナによる外出自粛を受けて2020年3月に始めました。
(今後の予定はこちらをご覧ください)
乾物防災食講座は、ワークが半分を占め、料理だけではないことから、オンラインでの教室との親和性はあると思っていたのですが、通常の料理教室については、私も初めは抵抗がありました。
食べていただいて初めて「美味しい!作ってみたい!」となるのではないかと感じていたからです。
でもまずは、料理を作る人が増えてほしいという思いが軸にあるので、リアルでの講座が無理ならオンラインででも!と思い、スタートしました。
テレビの料理番組を見る人がいるのであれば、オンラインでも成立するのではないか?と思ったのです。
今日は、そんな経験から、ネットで料理教室を開催するメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
2 オンライン開催のメリットについて
2 オンライン開催のメリット①:世界に向けて発信できます
ネット開催するということは、世界中に発信することができる、ということです。
実際、ある講座には、ラスベガス、仙台、神戸、横浜、千葉からのご参加をいただきました。
(講座の様子はこちらでレポートしています)
「横浜に住んでいた時にサカイさんのことを知ったのですが、神戸に引っ越してしまって、もう受講はできないと思っていました」
という方もいらっしゃいました。
ラスベガスの方は「こちらは夕方の6時です」と参加してくださいました。
2 オンライン開催のメリット② : 移動なしは、やはりラクです
自宅以外で教室を開催したことがある方はご経験があると思いますが、どこのキッチンを使うのか(自主講座の場合、その選定にも時間がかかりますよね)、どんな設備があるのかといった確認作業、持って行くものの準備(近くにスーパーがなければ忘れ物は絶対に避けなければなりません)、重いものを持っての移動、そのための時間、レジュメの用意、印刷などなど、負担は少なくありません。
でも、自宅からのネット中継であれば、キッチンは使い慣れているし、「うっかり調味料を持ってくるのを忘れた」なんて慌てることもありません。
レジュメもお送りすれば、ご自身でプリントアウトするなどご準備いただくことができます。
2 オンライン開催のメリット③ : 出かけるのが困難な人にも伝えることができます
小さいお子さんがいる方、介護などで家を開けにくい方にもネットならお伝えすることができます。
気がつきませんでしたが、実は目が見えない方にも喜んでいただいています。
1人での外出はとても大変だとのこと。
なので、自宅からネットでの受講ができるのは本当にありがたいとおっしゃってくれています。
慣れない私は「こんな風に〜」などと説明してモノを見せてしまうことも。
それではその方にはわからないので、言葉できちんと表現することが必要になります。
「不慣れなので、わからないことがあれば途中で質問してください」とお伝えして、きちんと伝わるように努力をしています。
また、資料のダウンロードなどについても電話でサポートをさせていただくことで対応。
実は私にとっても大きな学びになりました。
料理が好きでも料理本を読むことが難しいという目の見えない方にとっては、ネット講座は価値があるようです。
2 オンライン開催のメリット④:録画を活用できます
私はzoomを利用しています。
講座開催中、ずっと録画をしておき、終了後に、非公開に設定した参加者グループの中でそれを共有。
すると、復習に使っていただけるだけでなく、キャンセルせざるを得なかった方にもご覧いただくことができます。
ドタキャンがないのは、教室を開催する側にとってメリットと思います。
また参加される方にとっても、急用ができてしまっても見ることができるとなれば安心感もあると思います。
育児や介護をしている方などには特に。
「すでに終わってしまった講座の録画を見ることはできますか?」というお問い合わせもいただいています。
そうした方々には、過去に開催した講座をビデオ受講していただくことができます。
2 オンライン開催のメリット⑤:余裕を持って準備できます
ギリギリまで参加者を募る場合、前日になるまで買い物の量を決められないこともありますよね。
でも、ネットの場合は、試食がないため、レシピに書いてある通りの二人分の分量で作ることができるので、事前に計画的に買い物、発注が可能です。
このことで、気持ちの余裕を持つことができます。
もちろん、ドタキャンがあっても、用意すべき量に変わりはないのも開催する側には嬉しいところです。
3 一方で、やはりデメリットもあります。
3 オンライン開催のデメリット① : 教える料理が制限される?
試食していただくことができないので、「その組み合わせでそんな味になるの?」というのが想像しにくい料理を取り上げるのが難しくなります。
馴染みのある、頭で想像しやすい料理を選ぶことになるので、どんな料理を教えているのかによっては制限となることも考えられます。
また、入手しにくい材料を使っている場合も、教えても作っていただけない可能性が高くなります。
これは早めに申し込みを締め切って、材料を事前にお送りするという方法で対処することもできますが、ギリギリまで参加申し込みを受け付けたい場合は、難しくなってしまいます。
材料費送料込みということにして、ギリギリのお申し込みの方には、あとでお送りすることで作っていただくというのも方法と思います。
3 オンライン開催のデメリット② : 参加費を割引しがち?
交通費がかからない、人数分の試食の準備がいらない、場所代がかからないなどから、リアルの教室よりは価格を下げなければいけないかな、、という心理が働きますし、参加する方もそれを期待する可能性が高いと思われます。
とはいえ、レシピを考えたり、(量はともかく)材料を揃えたり、さらにはオンライン講座の方法について新たに学んだり、そのためのグッズ、たとえばカメラやマイク、三脚、ライトなどを場合によっては買いそろえたりと、あるんですけれどね、、。
録画しておくことで後からも復習できるなど、参加してくださる方にもメリットになることはあるので、料理教室を開いても赤字、、ということにならないように、設計する工夫が必要になります。
4 ネットの世界は加速していきます
海外単身赴任をしている人たちから「ネットで仕事してもあまり変わらない。なら、なんで俺たち家族残して海外に来てるんだろう」という声もあがっていたと聞きます。
今回のことで、テレワークはいやでも加速して行きます。
一方で、飲食を伴う料理教室などのイベントは、しばらくは集客が難しい状況が続きそうです。
たとえ開催できたとしても、ソーシャルディスタンスを取るために、今までの収容人数の半分に減らすなどすれば、参加費の値上げを考えなければ赤字にすらなりかねません。
料理教室でもオンライン講座を取り入れることで、もっと多くの人に届けて行くことができると思います。
まずはやってみることで、改善点もわかります。
zoomでのオンライン講座の開催を、料理教室の先生対象にお伝えしています。
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サカイ 優佳子
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