久しぶりに酸辣蕨根粉を食べて思い出した、湖南省の美味しいもの

高田馬場李厨の酸辣蕨根粉

高田馬場にある、街の食堂といった風情のお店で、湖南料理を食べてきました。
周りに聞こえるのは中国語ばかり。
中国で湖南料理を食べて感動したという友人と一緒だったので、超辣(チャオラー)で作ってもらいました。
湖南料理は、辛いことで有名なので、そうでなきゃねw。

一時、私以外の家族全員がそれぞれに中国で暮らしていた時期があったので、中国のあちこちを毎年旅していました。
湖南省は2015年に訪れました。

ほぼ同じ内容の音声配信はこちらでお聴きいただけます。

目次
1 酸味と激辛の湖南料理
酸辣蕨根粉
小炒黄牛肉
剁椒鱼头
2 2015年湖南省の旅で出会った現地料理
香辣鴨脑
酸豆角炒肉末
水納豆
香辣蜂蛹


1 酸味と激辛の湖南料理


美味しいという噂を聞いて、行ってきました。湖南料理のお店。
湖南省で食べたあれこれを思い出す味でした!

今回食べたのは、この3品。
酸辣蕨根粉(冷たい麺料理の前菜)
小炒黄牛肉(ご飯と)
剁椒鱼头(麺を入れて)
他に、前菜に茎わかめとピーナッツを和えたのがつき、お店からサービスということで、杏仁豆腐と、トウモロコシに砂糖をまぶして炒めたようなものを出してもらいました。
ビールと女儿红という紹興酒。


酸辣蕨根粉

蕨の根から作った麺を、酸っぱくて辛くてちょっとだけ甘い汁で和えたもの。

高田馬場李厨の酸辣蕨根粉
蕨根粉は、以前、現地でお土産に買ってきて、そのつるんとした食感が大いに気に入りました。
普通の乾麺と同じように3〜5分茹でる、あるいは沸かしたお湯に10~15分つけておけば食べられます。
原材料を見ると、蕨の根の粉とさつまいもの粉とで作られています。

蕨根粉
蕨根粉

ちなみに、湖南省で食べた酸辣蕨根粉の写真はこちら。
湖南省で食べた蕨の根の麺


小炒黄牛肉

牛肉を生姜、にんにく、青唐辛子と赤唐辛子たっぷりと一緒に炒めたもの。
味付けのベースは醤油とオイスターソース。
にんにくゴロゴロですw。
これはぜひご飯と食べたい!
ご飯も、中国人が好む硬めで水分が少なめのものが出てきて、なんだか懐かしいです。
中華料理にはこういうご飯が合うなあと思いながら、次に麺がくるのがわかっているのでおかわりは我慢w。
黄牛肉というのは、普通の牛肉を水牛の肉と区別する時に使うようです。
肉も柔らかく仕上がっていて美味でした。

高田馬場李厨で食べた小炒黄牛肉


剁椒鱼头

湖南省を代表する料理の一つ。
醗酵させた赤唐辛子(剁椒)を魚の頭にたっぷりのせて蒸した料理です。
「そうそう、露店でたくさん剁椒を売っていたなあ」と思い出しました。
おいしい魚の頭を手で持ってむしゃぶりついちゃいました。

最後にこのソースに麺を入れて食べます。
でもさすがに最後ちょっと味見するくらいしか食べることができませんでしたが。
李厨で食べた剁椒鱼头
こちらは、現地で食べた剁椒鱼头。
湖南省で食べた剁椒鱼头

 


2 2015年の湖南省での旅で食べた珍しいもの


湖南省で、あれこれたくさん食べましたが、一番印象に残ったのはコレ。


香辣鴨脑

頭の中にたっぷりの麻椒(青い中国山椒)が詰まっていて、店独自のタレで煮あげています。
頭を手で割ってかぶりつきます。
めちゃくちゃ美味しかったです。
が、このプレゼンテーションは、、。
せめてお皿に盛ってほしかった(笑)。
湖南省で食べた絶品鴨の頭

空港についてタクシーの運転手さんに、「お気に入りの店に連れて行ってほしい」とお願いしたら、この専門店に連れて行ってもらったんです。

湖南省の鴨の頭


酸豆角炒肉末

酸豆角(インゲンを醗酵させたもの)と豚肉を炒める料理も湖南省ではよく見かけました。
これが気に入って、夏に自分で酸豆角を作るようになりました。
これは2020年に仕込んだ時の写真。
酸豆角を仕込む

宿の近くを朝散歩していて見つけた麺屋さんで食べた酸豆角炒肉末をのせた麺。
美味しくて二回食べに行きました。
肉末というのは、ひき肉のこと。

湖南省で食べた酸豆角を乗せた麺


水納豆

ホテルの朝ごはんのビュッフェで出会った水納豆。
たっぷりの青唐辛子と赤唐辛子で和えてあります。
糸はひかずさっぱりめではありますが、日本の納豆と同じ味わいです。
爽やかな酸味は、今思えば、醗酵赤唐辛子(剁椒)と一緒に和えていたからなのかもしれません。
今年の夏は剁椒作りに挑戦してみようと思います。

湖南省で食べた水納豆


香辣蜂蛹
(蜂の蛹の炒めもの)

こちらは蜂の蛹の炒めもの。蜂も入ってます。
ピーナッツ入り。
蛹を揚げてから炒めてあるので、サクサクッとした食感。
高タンパクなんだそうです。
湖南省で食べた蜂の炒め物

海外に全くでない一年は、ここ30数年の中で初めてだった2020年。
今年はまだ難しいでしょうか。
また新しい味と出会う旅に出かけたい!と改めて思った一夜でした。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
東大法学部卒。外資系金融機関等を経て、娘の重度のアトピーをきっかけに食の世界に。

食には未来を変える力があるという信念のもと、今のライフスタイルにあった乾物や米粉の活用法を中心にレシピを開発している。
料理教室の開催、企業向けメニュー開発、研修など多数。

料理を自由に発想でき、毎日の料理が楽しくなる独自の「ピボットメソッド」を考案。個人やメニュー開発が必要な方向けのトレーニングも行っている。

著書14冊。メディア出演多数。

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