切干し大根、煮物以外にも、サラダや和え物など、加熱しないで食べる方法も広まってきましたよね。
私も好きで、サラダ仕立てにすることも多いです。
ただ、特に年配の方や小さいお子さんがご家族にいらっしゃる方々から、「もう少し柔らかく仕上げることはできないでしょうか?」という質問をいただくことがあります。
はい、あるんです。
音声でもお伝えしています。こちらからお聴きくださいね。
目次
1 切干し大根とは?
2 切干し大根を加熱せずに食べるとなぜ硬い?
3 加熱してから干した大根
1 切干し大根とは?
切干し大根は、文字通り、切って干した大根のことを言います。
千切り大根と呼ばれることもあります。
宮崎県が主な産地。全国の生産量の9割以上を占めています。
生産者を訪ねた時に伺った、宮崎で切干し大根の生産が多い理由とは
① 冬も暖かいので大根の露地栽培が可能
② 晴天が多く、霧島下ろしと呼ばれる風が吹くので、1日あまりで天日乾燥できる
ということでした。
2 切干し大根を加熱せずに食べるとなぜ硬い?
切干し大根を加熱せずに食べると硬いと感じるのには、二つ理由があるとみています。
①切干し大根は、生の大根を切って乾燥させただけなので、少なくとも生の大根を食べるほどの硬さはある上に、干すことによって水分が抜けているため、繊維質を感じやすいこと。
②もう一つ、切干し大根といえば煮物。これを食べつけていることから比較の対象となり、それに比べて硬いと感じること。
そして、これは、切干し大根を加熱せずに食べると「辛い」という場合も同様。
加熱することで甘みが出てくるのが大根です。
おまけに、煮物にすれば砂糖やみりんなどで甘みを加えているケースがほとんど。
3 加熱してから干した大根を使う
長崎が主な産地なのですが、茹でてから干す「茹で干し大根」や蒸してから干す「蒸し干し大根」があります。
これらは、加熱してあることで、より甘みが感じられる干し大根です。
また食感も切干し大根に比べて柔らかいです。
さらには、戻し時間も非常に短く、ものによっては2〜3分で柔らかくなるものもあります。
ただ、栄養を考えた場合、茹でたり蒸したりという加工をする中で、水溶性の成分が溶け出てしまっていることは考えられます。
栄養成分ナビゲーターで、生の大根とゆでた大根の比較ができたので、調べてみると、20g中、カリウムが46mg→42mgに、ナトリウムが3mg→2mgに減少しています。
ナトリウムの減少については、減塩を考えている方にはより良いということになりますね。
茹でぼし大根、蒸し干し大根は、切干しほど一般には売られていませんが、大きなスーパーやデパートなどみてみてくださいね。
amazonでも売られていたのでリンクを貼っておきます。
サカイ 優佳子
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